ノロウイルスと妊娠中のつわり
症状としては似てるので、どちらか判断に困ります。
妊娠初期のつわりは、ひどい吐き気が多くなりますが
病気ではありません。
つわりは、妊娠中によって
身体が新しい命に驚いているのです。
それとは違って、ノロウイルスによる吐き気は
妊娠が原因ではなく、ウイルス感染によるもので、
治療しなければなりません。
どちらも吐き気や不快感など、
似たような症状がでる場合があります。
つわりの吐き気なら、赤ちゃんのために我慢できますが、
ノロウイルスの症状なら、我慢よりも治療が必要です。
今回は、妊娠中でのノロウイルスの赤ちゃんへの影響や、
妊娠のつわりと、ノロウイルスの症状との違いについて
ご紹介いたしますね。
つわりとノロウイルスの症状の違い
どちらも、気持ち悪くなって、吐いてしまう
という症状こそありますが
その性質は、まったく別のものです。
とはいえ、とくに初めて妊娠する妊婦さんには
その吐き気がどちらによるものか
判断がむずかしいと思います。
その気持ち悪さが、どちらによるものかで
対応内容も変わってきますし
赤ちゃんへの影響も、違ってきます。
ですので、いまの症状がノロウイルスじゃないかどうか
違いをちゃんと、判断できるようにしておきましょう。
その症状がどちらか分かるように
ノロウイルスと妊娠のつわりの症状を
それぞれ、ご紹介していきますね。
妊娠中のつわりの症状
まずは、つわりの症状から。
二人目以降でないのなら
これも初めての経験で、わからない体験でしょう。
こちらであれば、ひとまず安心してください。
妊娠のつわりの症状は、人によってさまざまです。
- においが気になる人、
- 空腹になると気持ち悪くなる人、
- 逆に食べると気分が悪くなる人など
というかんじで、一概には言えません。
つわりは病気ではないので、
どんなに気持ち悪くても、治療することが出来ません。
つわりが治まる時期も、
妊娠初期で不快感がなくなる人や、出産するまで続く人など、
急に良くなったり悪くなったりするのがつわりです。
こちらであれば
赤ちゃんへの、悪い影響が無いことに感謝して
つらくても、がんばってください。
ノロウイルス
では、反対に悪いパターン。
ノロウイルスだった場合の症状です。
かかってしまったら、初期は軽い発熱、
その後は、激しい嘔吐感と腹痛の症状がでます。
症状は2日～1週間で治まり、
その後は、ウイルスが体内に少し残っている状態になります。
ウイルスを体内から排除しようとする
吐き気や腹痛が、ノロウイルスの症状です。
妊娠中のつわりはつらいですが、
猛烈な腹痛などはありません。
どちらかというと、不快感です。
腹痛の時もありますが、
トイレから出ることが出来ないほどではありません。
しかし、軽い症状のノロウイルスもありますし、
おかしいなと思ったら、かかりつけの病院に行きましょう。
そのときは、妊娠中だと伝えることを忘れずに。
赤ちゃんへの影響
妊娠中にノロウイルスにかかったときには
一番心配になるのは、赤ちゃんへの影響ですよね。
なによりも大切な赤ちゃんに
もし何かあったら。。。
と思うと、ものすごく不安になっちゃいます。
ですが、ひとまず安心してください。
赤ちゃんへの、直接的な影響はありません。
あくまで、母親にのみ影響があるかんじです。
しかし、妊娠中に病気にかかると、
体力が落ちているために、重症化しやすくなります。
それに加えて、つわりが続いている人は
つわりの不快感もやってくるので、
いつも以上に、つらくなってしまいます。
とにかく、妊娠中の赤ちゃんは
お母さんのストレスや心の変化に敏感です。
ノロウイルスに感染してしまって
食事がとれなくなると
間接的な、赤ちゃんへの影響が気にかかります。
しかし、赤ちゃんは最低限、水分だけとっておけば
必要な栄養は、お母さんの骨などからとっていきます。
思っている以上に、赤ちゃんの生命力は強いのですね。
もちろん、それが続くのは
良いことではありません。
赤ちゃんに、直接的な影響はないのですから、
ノロウイルスの治療に専念して、早く治すこと。
妊娠中の病気だとはいっても
あまり心に負担をかけないことが重要です。
薬は飲んでもいい？
ノロウイルスが、赤ちゃんに影響ないことが分かったのだから
ここは、少しでも早く治したいところ。
ですが、次に心配になるのは
妊娠中に薬を飲んでもいいのか、ということ。
ただでさえ、風邪薬でも妊娠中は気をつけなければいけない
と言われているのだから
ノロウイルスなんて、なおさらですよね。
ノロウイルスに限らず、
妊娠中は、市販薬は基本的にNGです。
赤ちゃんに良くない影響を与えてしまう可能性も
成分によっては、ありますからね、
漢方薬という選択肢もありますが
妊婦なら、大事を取って
病院から処方された薬にしておきましょう。
素人判断よりも、お医者さんの診断を受けたあとのほうが
安心して、薬を飲むことが出来ますからね。
また、ノロウイルスの感染による症状は
体内から、ウイルスを排除しようとする防御反応なので、
無理に止めては、体内からウイルスが排除されません。
病院に行って、点滴を受けたり、
出来るだけ、体力をおとさないようにしましょう。
まとめ
妊娠中は薬が飲めず、体力が低下しているので
病気やノロウイルスなどの、感染症にかかるのは
もちろん、出来るだけ避けたいです。
妊娠中は、マスクやこまめな手洗いで、
普段から気を付けておきましょう。
また、ノロウイルスの感染で、二次感染を除いて多いのは
十分加熱されていない、汚染された食品を食べることです。
妊娠中は、他の病気にもなりやすく、
中には、赤ちゃんに感染するものもあります。
生ものや加熱が不十分な食品は、避けてください。
妊娠中にノロウイルスに感染しても、
不安にならずに、治療することに専念しましょう。
妊婦さんは、気持ちの強さが大切ですからね！