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月見団子のイメージは間違い!?意外な月見とうさぎの関係とは?

日常 この記事は約 5 分で読めます。 5 Views

今宵もお月見シリーズです。

第1夜では、「十五夜」「中秋の名月」
といった、言葉の意味を解明しました。

 

第2夜では、最初に「十五夜」の典型的なイメージとして知られる
「三方・お団子・ススキ」の謎を調べます。

イメージするお月見の準備

 

続いて、今のような形の「お月見」が、普及する以前から
この国のあちこちで、お月さまを祀(まつ)る風習
存在したらしいことも、調査しますよ。

さらに、現代でもみんなが知っている
「月とうさぎ」の関係をまとめてみたいと思います。

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「お月見」のイメージの由来

十五夜といえば、お団子

カレンダーのイラストや、9月のスーパーの特売チラシで
誰もが、よく見て知っている、イメージですね。

 

空にぽっかり浮かんだ満月に、ちょっとだけ雲が、たなびいています。

その前景には、縁側

そこに三方(さんぽう。鏡餅を乗せるのと同じ、あれです)が置かれ
まんまるの、お団子が積まれ、ススキの穂が飾られている

そんな情景です。

 

「お月見の絵を描いて」と頼むと
ほとんどの人が、全く同じ構図で、同じ物を描くんじゃないでしょうか。

「お月見」のイメージが、こんなに画一的なのは
不思議というより、もちろん、マスメディアのせいですね。

お月見の構図

 

お正月や秋祭りが、地域によって、さまざまなように
「お月見」にも、本来もっと、地域差があったのではないか?

そう考えて、調べてみました。

 

するとやっぱり!

地方によって、ずいぶん違う風習が、ありました!

 

月見団子にも地域差が!

まず、私の知っている、北海道・東北の風習では
お団子ではなく、「お饅頭」を飾るのが、一般的です。

 

中国・四国地方では
お団子を、あんこやきな粉でくるみ、串刺しにする地方が、あるとか。

大阪では、お団子にあんこを巻いて
(あんこを付けない部分をちょっと残して、サトイモに見立て)
それを、並べるそうです。

 

名古屋では「お月見ういろう」

これもサトイモを模しているんだそうです。

 

関東でもさまざま。

群馬では、上新粉で作った、普通のお団子ですが
神奈川では、黄身あんや小豆あんといった
「黄色いあんこ」を、中に入れるとのこと。

静岡のお団子は、一度丸く成形したものを、指でつぶしています。

 

こうして見てみると、「お月見団子は白くて丸いものだ」
という、先入観が崩れ去りますね。

 

太陽のカラスと、月のウサギ

ところで、「3本足のカラス」って、見たことあります?

そう! それです。

JFA(日本サッカー協会)のマーク!!

「八咫烏(やたがらす)」って、言うんですよね。

八咫烏

あのカラスは、日本神話では、熊野の国から大和へと
神武天皇の、道案内をする役回りに、なっています。

そして実は、古代中国の人々の、太陽信仰に由来しています。

 

あのカラス、太陽に住んでいるんですよ!!

そして、月にはウサギ

 

こっちのほうの起源は、一説によると
紀元前3世紀頃の、言い伝えを記した
といわれる『本生経』(ジャータカ)と言われています。

また、日本の平安時代末期に書かれた、『今昔物語集』にも
古い言い伝えとして、記されていますね。

遠い昔、もしかしたら、仏教説話以前から
アジア全域に、知られていたようなのですよ。

 

「日月信仰」と土着のお祭り

いま私たちが、知っている日本神話、つまり古事記や日本書紀は
奈良時代以降に、朝廷が編集したものです。

しかし、それより、ずっと古い時代に広まっていたと思われる、伝説・風習・信仰
今でも、各地に残されています。

 

太陽にカラス、そして月にはウサギ。

このふたつの絵を、セットで掲げて歩き
矢を射て撃ち落としたり、ウサギに扮して舞い踊ったり。

今はもう、廃れてしまった神事
土地の古老だけが、知っていたりします。

まとめて言うと、「日月信仰」

 

現在メジャーな「神道」とは違う面が大きく
なかなか、メディアには出てきません。

 

しかし、そういう奇祭が
東北から九州、そして離島にまで、たくさん残されていて
くわしく研究した本も、出ています。

萩原法子『熊野の太陽信仰と三本足の烏』(戎光祥出版)。

私が読んだのはこれ。面白いですよ!

お月見のうさぎ行事

 

お月見は地域の生活に密着していた

前回、日本初といわれている
「醍醐天皇のお月見」に触れました。

 

それが、江戸時代になって、庶民に普及したと書きましたが
それよりも、ずっと前から、こうした文化土壌が
すでに、地域ごとにあったわけです。

情報が一瞬にして、世界中で共有される、現代とは違い
かつては、お団子も、お祭りも
すべてが地域ごとに、育まれていたんですね。

 

十五夜は、現代の都会人にとっては、ただの満月

でも、昔の農民にとっては
田んぼや畑での重労働から、ようやく開放される
貴重なひととき。

また、漁師にとっては
月の満ち欠けは、潮の満ち引きに直結するので
生活を左右する、最も重大な関心事でした。

 

日本のあちこちで
いろんな時代に、秋の満月を、じっと見つめていた人たち。

彼らに想いを馳せながら
ヤマザキの月見団子を、頬張ってみるのも、一興かもしれませんね。

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